神戸ウォーターレモネード

日本におけるレモネードの歴史は、1870年頃（明治2年）から始まります。この年、レモネードの本格的な製造販売が神戸の旧居留地にて開始しました。当時は「きゅうり瓶」と呼ばれるガラス瓶にレモネードを入れ、コルクで蓋をした上から針金でぐるぐる巻きにして売っていたといいます。

　

1907年ごろの海岸通り*
* New York Public Library DIGITAL COLLECTIONS より

レモネードは多くの日本人から好評を得て人気商品となりました。当時のはやり病であったコレラが流行した際には「コレラは炭酸水を飲むとかからない」という新聞報道がなされたのがさらに人気に拍車をかけ、時には定価の３倍で売れたこともあったそうです。

ちなみに、現在でもよく飲まれる炭酸清涼飲料水「ラムネ」の語源は「レモネード」と言われており、「レモネード」が訛って「ラムネ」になったんだとか。